Asobino yashiro

ヘラクレスヘラクレスとヘラクレスリッキーの見分け方!

34993 views
約4分

ヘラクレスオオカブトの中で最も人気のあるヘラクレスヘラクレス(ヘラヘラ)ですが、神甲虫王者ムシキングでリッキーブルーが大人気となり、ヘラクレスリッキーも今では大人気のヘラクレスです!今回は両者の見分ける方法をお伝えしたいと思います!



ヘラクレス・ヘラクレス

  • ヘラクレスヘラクレス【D.h.hercules】
  • サイズ:♂(オス)46mm – 178mm  ♀(メス)50mm – 80mm
  • 生息地:グアドループ諸島西部のバステール島・ドミニカ島
  • 寿命:6ヶ月〜1年以上



ヘラクレス・リッキー

  • ヘラクレスリッキー【D.h.lichyi】
  • ♂(オス)60mm – 170mm  ♀(メス)55mm – 75mm
  • 生息地:南アメリカ北東部・コロンビア北部・エクアドル中央部・ペルー中央部
  • 寿命:6ヶ月〜1年以上



パッと見で判別するのはNG

明らかにパッと見でヘラヘラなのかリッキーなのか見分けが付く個体もいますが、中には良く見ないと判別するのが難しい程外観が似ている個体もいます。なので一つ一つじっくりとチェックしていく事で最終的に完璧に見分けが付く様にステップごとに説明させて頂きます。


ステップ①【上翅(前羽)で判別する!】



●ヘラクレスリッキー【写真左側】:上翅(前羽)は、オレンジ色に近い色をしていて上翅にある模様(線状の模様・斑点)がヘラクレスヘラクレスと比較してみると少ないのが分かります。

●ヘラクレスヘラクレス【写真右側】:上翅(前羽)は、黄色に近い色をしていて上翅にある模様(線状の模様・斑点)がヘラクレスリッキーと比較してみると多いのが分かります。

※この様に上記の写真のヘラクレスヘラクレスとヘラクレスリッキーはとても分かりやすい比較対象ではありますが、ヘラクレスオオカブトは湿度で上翅の色が変化する特徴を持っています。乾燥していて湿度が低い状態では上記の様な派手な色になりますが、湿度が高い状態では上翅は黒ずんだ色になる為判別が難しくなる場合もあります。また蛹から羽化したての未後食の生体は上翅が黒いのでパッと見で判別するには注意が必要です!



ステップ②【胸角の太さで判別する!】


●ヘラクレスリッキー【写真左側】:胸角の根元部分の太さがヘラクレスヘラクレスと比較すると細い。

●ヘラクレスヘラクレス【写真右側】:胸角の根元部分の太さがヘラクレスリッキーと比較すると太い。

※ワイルド個体では上記の様な差がヘラヘラとリッキーではあるのですが、ブリード個体では極太血統など胸角の太い血統などができる為、胸角の太い・細いだけで見分けるのは年々難しくなっております。



ステップ③【頭角の突起の数で判別する!】


●ヘラクレスリッキー【写真左側】:頭角にある突起部分の数がヘラクレスヘラクレスと比較すると少ない。先端が後方へ向けて反り返りフック上になっている。

●ヘラクレスヘラクレス【写真右側】:頭角にある突起部分の数がヘラクレスリッキーと比較すると多い。先端がヘラクレスリッキーより先端は反り返らずフック上にならない。

※突起の形はどのヘラヘラもリッキーも同じにはならず、各個体それぞれ個性的な突起の形状をしておりますが、突起の数はそこまで変わらないのでここでヘラヘラかリッキーかを見分ける重要なポイントとなります。



まとめ

一番有力なのはステップ③の頭角の突起の数で見分けるのが簡単ではありますが、ステップ①・ステップ②・ステップ③と確認した上で見分けた方が確実に判別する事が可能です。ぜひ今後ヘラクレスをどこかで見かける時があったら実際に見比べて見ましょう!今回紹介した方法以外にも、自分流の外観で見分ける新たな方法が見つかるかも知れません。

Contributor by Asobinoyashiro LABO

この記事を書いた人

Asobinoyashiro Laboratory遊びの社研究所Asobinoyashiro LABO
遊びの社研究所とは|ダンゴムシを飼育し日々研究をしています。アルビノダンゴムシという純白のダンゴムシを大量に繁殖させ、現在では生まれてくる全てのダンゴムシがホワイトになるようになりました。

Comments

コメントはまだありません。

FacebookでシェアTwitterでシェアPinterestでシェア