今回遊びの社研究所から配信する記事のお題は、アルビノ(ALBINO)とは一体何なのか?というお話をさせて頂きたいと思います。一括りでアルビノと言いますが、実はアルビノの中にも色々とあるのでご紹介させて頂きたいと思います。
アルビノ(ALBINO)
アルビノ(albino)とは何かと申し上げますと、色を生成することのできるメラニン色素が無い(生物・植物)の事を言います。何らかが原因でアルビノになるのです。今現在では(遺伝情報の欠損・遺伝子疾患・劣勢遺伝・突然変異)などと言われています。アルビノはスペイン語ないしポルトガル語の表現で日本ではアルビノの事を先天性白皮症・先天性色素欠乏症・白子症・白化・白化現象)と呼ばれています。アルビノを日本語で例えると病名っぽい感じがしてしまいますので、アルビノという表現が私的には好きです。
アルビノにも種類が存在する
アルビノの中にも種類が存在する事が今現在では明らかになっています。一体どんな種類なのかと言いますと
TーTー(ティーマイナス)と書いて、チシロナーゼネガティブ(Tisylonase Negative)と読みます。メラニン色素を作り出す酵素チシロナーゼを全く持たずに生まれてきた(生物・植物)の事を現します。遊びの社研究所で飼育しているダンゴムシで例えると、ダンゴムシ:ピュアホワイトの方がこのTー(チシロナーゼネガティブ)に属します。体大半は白色で部分的にクリアーホワイト(透けている白色)になっています。
T+T+(ティープラス)と書いて、チシロナーゼポジティブ(Tisylonase Positive)と読みます。こちらはメラニン色素を作り出す酵素チシロナーゼを若干持って生まれてくる(生物・植物)の事を現します。遊びの社研究所で飼育しているダンゴムシで例えると、ダンゴムシ:ピュアゴールドの方がこのT+(チシロナーゼポジティブ)に属します。体大半は黄色で部分的にクリアーイエロー(透けている黄色)になっています。
図解で説明
それでは、今流行りのバンダイのダンゴムシガチャガチャを使って分かりやすく説明していきましょう。ちなみに皆さんご存知でしたか?バンダイさんが作っているこの大人気のダンゴムシのガチャガチャなのですが、第一弾:黒・白・青の3色でした。第二弾:グレー・赤・クリアオレンジの3色でした。実はこれ、実際に全部ダンゴムシでいる色なんです。リアルなダンゴムシのオモチャを作るだけでなく、そういった細かい所まで調べられてるところにとても感心しました。環境下でもこの6種類の色のダンゴムシを見る事ができるのでぜひ皆様探してみてくださいね。
- 青色は、ダンゴムシがウィルスに感染するとダンゴムシが変色して青くなります。
- 真っ赤のダンゴムシは難しいのですが、やや赤っぽく感じるダンゴムシは環境下にいます。
ダンゴムシ
アルビノダンゴムシ(T-)
アルビノダンゴムシ(T+)
チシロナーゼとは
先程からメラミン色素並んで度々出てくるこのチシロナーゼという言葉なのですが、これはチシロナーゼという酵素です。色を作り出すことのできるメラミン色素を作り出すための物質がチシロナーゼなのです。アルビノでも、このチシロナーゼを待たない(生物・植物)なのか?チシロナーゼが若干持つ(生物・植物)なのか?を分かりやすく判断するために、上記で説明した(Tー)(T+)という言葉を表記しているのです。
アルビノの植物の場合は
一方で植物の場合のアルビノはどうなるのかと言いますと、植物にとって必要不可欠なものは光合成です。その光合成色素を合成できない突然変異個体の事をアルビノ植物と現します。このような個体は、生まれながらにして光合成をする事ができないために栄養を補給する事ができず、種子中の栄養を使い切ると枯れてしまうので、本当にわずかな時間だけしか生きる事ができませんので、枯れてしまう前に写真等で記録を残しておきたい貴重な植物です。
contribution by Asobinoyashiro LABO