今回ご紹介させて頂きます内容は、【お仏壇】についてです。今年のお盆に実家のお仏壇を買い替える事となり無事に購入する事ができたのですが、仏壇を販売している方が、たまたま知り合いでいたから色々と聞くことができ、無事に満足できる仏壇が買えたという感じです。いつかは仏壇を購入しなければならない方は沢山いらっしゃいますと思いますので、私が購入した内容を全て公開したいと思います。【仏壇に関する多くの謎】を全て聞き出したり自分なりに調べました。知り合いでなければ決して話してくれない仏壇に関する多くの謎や疑問までも聞けたので、ぜひお役立ち頂けるかと思いますので必ず最後までお読みください。
その①:一生物の買い物だと言うことを忘れないこと!
ご存知の通りお仏壇はなかなか買い替えるものではありません。私の家の場合は亡くなった祖母が購入したお仏壇です。その子供(私の父)の世代は仏壇を買い替えず、祖母の孫(私)の代で買い替える事になりました。平均的な計算をすると(30年〜50年)に一度の購入ということになります。まだ、家にお仏壇がない家庭ですと、2017年の日本人の平均寿命は【男性79歳・女性86歳】となりますので、平均すると80年に一度のお買い物という形になります。どれくらい珍しい事かと言いますと⇩⇩⇩
- 電化製品(冷蔵庫や洗濯機):平均5〜10年
- 家具(テーブル・ソファ・食器棚):平均5〜15年
- 家(マイホーム):平均30年〜50年(生涯に1回から2回)
- 車(マイカー):平均3年〜10年
上記のような物と比較してみると、お仏壇は家(マイホーム)くらい買う可能性が少ないという事がわかると思います。人間とは不思議な生き物で、自分が購入する欲しい物が車だった場合【この車はハイブリットなのか?】【この車は何人乗りで、内装はどんな感じなのか】などと必死に調べます。それがマイホームだった場合では【リビングは何畳で、オープンキッチンで】【バスルームはこんな感じで】【ハウスメーカーはやっぱりこっこだよね】などなどさらに入念に何年も前から購入までの間計画を立て始めます。
ところが・・・お仏壇に関してはどうでしょう?意外と必要になった時、よく分からないからと葬儀屋さんに任せてしまったり、近くのお仏壇屋さんに見にいって、店員さんが押売りされるがままに・・・その日に即「じゃあ、これでいいです。」なんて決めてしまってないでしょうか?100円・1,000円で買える日用品みたいなものであれば良いと思いますが、マイホームクラスの一生物の買い物だと思います。それなりの金額すると思いますし、できる限り知識を身につけて良いものを買って頂けたらと私は思っています。
その②:自分の考えを決める
これはかなり重要です!お仏壇を購入するにあたり基盤となっていくので、しっかりと決めましょう。
❶お仏壇は誰のために買うの?- 自分の親の祖母・祖父が亡くなったから
- 自分の父または母が亡くなったから
- 自分の兄弟が亡くなったから
- 自分の子供が亡くなったから
- 終活として自分用のお仏壇を先に買いたいから
などとお仏壇を購入するきっかけが人それぞれあると思います。その思いが❷に大きく影響してきます。
人それぞれお仏壇を購入するにあたり考えている予算は様々だと思います。私はそれに関し、相場や答えなど無いと思っています。仏壇を販売している知り合いの話によれば、来店するお客様の多くの方が「一般的にみんなどれくらいのを買ってますか?」と日本人特有の人並みに合わせると言う発言をされる方が多くいらっしゃるみたいです。それはそれで良いと思いますが、本当に大切なのは自分自身が納得してお仏壇を購入する事が一番大切な事だと私は思います!自分が満足して毎日手を合わせていける事こそがベストだと思います。何故ならいつかは自分もそこに入るのです。考え方によっては、マイホームに住む年数よりも遥かに長くそこに入るのです。第二のマイホームと言っても過言ではないでしょう。
予算が決まりました。後は買うだけなのですが、ここで大きな問題が出てきます。今やネットで何でも調べられる時代ですが、いざ調べてみるとお仏壇の情報って本当に少ないのです。それはどういう事か?と言うと例題で説明します。
こうなった場合ネットで検索すると、その製品(パソコン)を作っている各製造メーカーのホームページを見る事ができます。SONY・TOSHIBA・FUJITSU・DELL・APPLE・HP・NEC などなど各メーカーのホームページから各社の自慢のパソコンが見れます。それを見て自分が求めているデザインやスペックなどで気に入った物を買う事が可能ですよね。購入までの流れとしては⇩⇩⇩
- メーカーのネットやカタログで情報収集!
- 各メーカーから自分が欲しい商品をピックアップ!
- 販売店で実際に物をみる。
- どこよりも安く販売している店で商品を購入する。
このような感じで、大体の商品をは手にする事ができます。しかしながら仏壇だけはこの方法では購入できないのです・・・(汗)それは何故かと言いますと
- メーカーのネットやカタログで情報収集できない!
そもそも大々的にテレビCMなどで仏壇メーカーは宣伝していないので、仏壇製造メーカーの名前すら一般の方は分からないので検索のしようがありません。あったとしても会社概要みたいなもので製造しているお仏壇の細かな説明をしているページが存在しません。お仏壇によっては100万円以上!高いのになると7000万円もするお仏壇があるにもかかわらず、そのお仏壇単体の車のカタログのような物は何故か一切無いのです・・・お仏壇屋に出向いてお仏壇のカタログをくださいと言ってももらえません。発注用の総合カタログみたいなものをその場でのみ見せてくれます。しかも1000万だの3000万とかする仏壇が載っていましたが、10万円の仏壇と同じく半ページしか詳細が載って無いのには、ちょっと笑えました(汗)。普通は本体価格が数千万もしたらですよ。マイホームや車であれば、とても豪華なカタログというものが存在しますよね(汗)。
- 各メーカーから自分が欲しい商品をピックアップできない!
上記のパソコンの場合だと、【メーカー】⇨【販売店】⇨【購入者】という形になりますが、仏壇の場合は【販売店】⇨【購入者】という形で肝心な、「どこで誰が作ってんだよ!」が分からないという形になります。なので私は、知り合いに聞くまで、各仏壇屋がそれぞれそこでオリジナル製品を作っているものだと思っていました。隣近所のおじさんの家に遊びにいくと、デカイご立派なお仏壇があり「うちの仏壇は、あのテレビCMでも有名なお仏壇の◯◯◯◯で買ったんだ。」といつも得意げに言っていたのを覚えていたのもあり、そこで製造されたものだとばかり思っていましたが、実は違ったのであります。実はちゃんと製造している所は別に存在し、各仏壇屋さんはそこで仕入れた仏壇を店で販売しているのです。
- 販売店で実際に物をみる。
最近ではネット通販でもお仏壇を買う事ができるようになりましたが、実際に物を見るためには、直接お仏壇屋さんに行かないと見る事ができません。私は実際に買うとなると徹底的に調べたくなる性格でして何店舗もお仏壇屋さんを巡りました。そこで気づいたのですが、【仏壇公正取引協議会】【全日本宗教用具協同組合】と店内に掲げている店舗と仏事コーディネーター資格取得者がいる店舗はとても仏壇に関する自分の七不思議というか不安というか疑問に思っている事を答えてくれました。
- どこよりも安く販売している店で商品を購入する。
これもまた厄介で、メーカーが直接お仏壇を販売していないので、各店舗で価格の比較ができないのです!しかも何故か??自分的に似ている商品(どうみても同一商品でしょ!)を見つけても各店舗で仏壇の製品名が違うんですよ!どこかが微妙に違うだけで製品名も違うのかも知れませんが・・・(謎)。仏壇は型番も存在しないようなので、型番がある電化製品のように同一商品を1円でも安く買うという買い方ができないという仕組みです。それで90%OFFですと言われても「まじかっ」と迂闊に喜べないのは私だけでしょうか?上記の通りお仏壇は通常の買い物同様の動きができないのが最大の難点だという事がわかりました。買い物に関して自信のある自分が手間取ったので間違い無いかと思われます。でも諦めず徹底的に情報収集しました。
その③:決めた予算内で最高の物を手に入れましょう
この様に自力で調べて有力な情報を手に入れられないのであれば、自分の足と人脈を使って調べ上げるしかないと感じた私が、知る事ができた情報を全てお伝えします。金額が高ければ良いというものではありません。言い方が悪くて(口が悪くて)申し訳ありませんが、表現が思いつかないのでストレートに言いますが、得体の知れない物に高額なお金は出したく無いというのが本音です。それなりに価値のある物を手に入れるため、自分が納得できる限界まで調べてみました。
その④:価値ある物を見つけるためにした事。
安い・高いは関係ありません。決めた予算が5万円なら5万相当の価値があるお仏壇を買う!決めた予算が500万円なら500万の価値があるお仏壇を買う!そういう意味です。
- 100万円台の軽自動車は軽自動車なりのメリット【維持費が安い】【コンパクトで使い勝手が良い】などがあり、みんなが買うのです。
- 1000万する高級外車は、高級外車なりのメリット【他の車より速い】【他の車より馬力がある】【安全性能が全然違う】【贅沢なリビングの様な内装】などそれ以下の価格の車では味わうことのできない価値があります。
どちらを買うにしても、それ相応の良い所があり自分が満足して買うのです。そういうお金の使い方をお仏壇でもしたいと私は思ったのです。
その⑤:価値ある仏壇の見分け方
❶素材編お仏壇は木で作られているのがほとんどです。その使用されている木材によって価値が大きく変わります。その中でも銘木と称されている木で作られたお仏壇は価値があります。希少価値が高くなかなか手に入らないので、木材自体が高価だからだ。
主な銘木一覧表 唐木三大銘木インド南部:ベトナムやタイなど熱帯の樹種であり、唐の時代に伝来した木材のため唐木(からき)と呼ばれています。その中でも黒檀(こくたん)・紫檀(したん)・鉄刀木(たがやさん)は【唐木三大銘木】とされています。物凄く重硬であり緻密な材質で直輸入される高級木材です。
- 黒檀(こくたん)【三大銘木認定】
- 紫檀(したん)【三大銘木認定】
- 鉄刀木(たがやさん)【三大銘木認定】
- 白檀(びゃくだん)
- 花梨(かりん)
ヨーロッパの家具などを作る際に用いられていたチーク・ヨーロピアンウォールナット・キューバマホガニー・アッシュを【世界三大銘木】と称します。
- ウォールナット【世界三大銘木認定】
- チーク【世界三大銘木認定】
- マホガニー【世界三大銘木認定】
- アッシュ
- スネークウッド
- ナンテン
- 黒柿(くろがき)
- 沈香(じんこう)
- 木曽檜(きそひのき)
- 屋久杉(やくすぎ)
- シャム柿
- 黄王檀(きおうたん)
- 鼈甲松(べっこうまつ)
- 桑(くわ)
- アッシュ
- 月桂樹(げっけいじゅ)
- 青森ヒバ
- 槐(えんじゅ)
- 楡(にれ)
- 楠(くすのき)
上記の木材が主に仏壇で使用されています。中でも貴重な銘木を使っているお仏壇がそれなりに高価となりますが、価値のあるお仏壇とも言えます。
その⑥:落とし穴に注意!!!
上記で仏壇に使用される木材を覚えました。銘木という価値のある木材の名前も覚えました!これで仏壇屋に行って得意げに「すみません!こちらには紫檀・黒檀・鉄刀木」などのお仏壇を置いてますか?」と言ってはいけません!
それは何故かなのか・・・・・・
実はまだこれだけではダメなのです。何故ならその木が一体どの様に使われているか??を知らなければならないからです。この後説明する衝撃的事実を知れば納得していただけるかと思います。
その⑦:仏壇の製作工程を知る!
ここ本当に重要です!今あなたが買おうとしているそのお仏壇一体どの様な作りになっているのか?それを知らずして買うのはNGです。知って納得して買うのならOKですが、知らずして購入すると後悔する事となりますのでしっかりと読んでおきましょう!
木材の使用例【総無垢】・・・貼り加工など一切行わず、仏壇自体に使用されている全ての木材が無垢で作られたお仏壇です!
【四方貼り】・・・芯材に暑さ5mm以上の木材を四方から貼り合わせて製作しています。
【三方貼り】・・・芯材に暑さ5mm以上の木材を三方から貼り合わせて製作しています。
【二方貼り】・・・芯材に暑さ5mm以上の木材を三方から貼り合わせて製作しています。
【前貼り】・・・芯材に暑さ5mm以上の木材を正面のみ貼り合わせて製作しています。
【杢貼り】・・・芯材に暑さ0.2mm程度しかない薄板の木材を見える部分だけ貼り合わせて製作しています。
【着色】・・・木材(何の木材かは不明)に銘木唐木などの材の色に似た着色をして、それ風に似せて製作しています。
【プリント】・・・合板に銘木などの木目に似せて作った印刷シートを貼り付けてパッと見それっぽく見えるよう製作しています。
上記が仏壇を製作するにあたり、現在行われている作業工程となります。この工程のどれが一番価値があるのか?★でランキングにするとこんな感じです。
これで、その⑥で銘木の名前だけ覚えて得意げに店内で言うのはダメだという事がわかりましたよね??「お客様!黒檀ですね。こちらがその黒檀のお仏壇ですね。価格は100万円ですね。お買い上げありがとうございます!」どうします??その100万のお仏壇が【杢貼り(薄板貼り)】でわずか0.2mmのトイレットペーパーの薄さと同じレベルの薄くスライスされた黒檀が貼り付けられたお仏壇だったら・・・もっと最悪で印刷(プリント)だったら。
あなたは「紫檀・黒檀・鉄刀木のお仏壇はあるかね?」と聞いただけだから、店員さんがお店の中でそれに該当するお仏壇をオススメしただけで買ったのはあなた自身の決断です。数日後に掃除機でもカツンと当てて、トイレットペーパー並みの薄い黒檀が剥がれて中から、カラーボックスと同じ安い合板が見えても、詐欺だと文句を言いにはいけませんよ!店員さんは言われるがまま紹介しただけですからね・・・
仏壇には定価が無い!あったとしてもそれはその物の価値に値する定価かどうかは誰にもわかりません。なのでお店で自由に価格設定は可能です!つまり1万円で仕入れてきて100万円で売れる自信があれば、その価格を提示して売れると言う事です!仏壇のネット通販をみて頂ければそれが一目瞭然です!
- 仏壇名◯◯◯:オープン価格98,000円
- 仏壇名◯◯◯:店頭価格から70%OFF:10,000円⇨3,000円
このような表記がされている仏壇が多く販売されています。定価が無いから、オープン価格・店頭価格などという表記になっています。各店舗ごとに自由に価格設定できるのであります。メーカー希望小売価格と記載されているお仏壇も勿論ありますが、あくまで個人の感想ですがメーカー自体がわからんのだから、定価100万と言われてもね(汗)という感じです。なので、あなたが100万円で購入した銘木黒檀のお仏壇は本来の価値は1万円だったと言う事です。隣町のお仏壇屋さんでは1万円で売っていたというパターンがあるということをお忘れないように!!!
だからこそ!その⑦が大切だったのです!
仏壇屋に入店し店員さんに尋ねるならこうです。「紫檀・黒檀・鉄刀木の銘木の仏壇で、総無垢・四方貼り!妥協できて三方貼りくらいの仏壇はあるかね?薄板じゃダメだよ!厚板貼りでちゃんと芯材よりも多くの銘木を使ってる仏壇じゃないと」と言えば良いのです。そうすればそれなりに価値のあるお仏壇の前に連れていってくれると思います。
その⑧:知ることで見えてくる妥協ライン
一生に一度の買物なので大奮発して銘木で最高峰クラス【総無垢】【四方貼り】作りの仏壇を手に入れたいところですが、その❷で話したように人それぞれ予算があります!なので自分の予算に合わせて良いものを買いましょう!例えば、杢板貼り(薄板貼り・突板貼りなどという表記の場合あり)や着色・プリント(紫檀調のように何々調・何々風などという表記の場合あり)であったとしても、1万〜5万くらいで買えれば価格相応だと思います。出せる予算が1万だとしたら、そのクラスが妥協ラインです!
私が言いたいのは、材料費がどう考えても1万円以下なのに、その見栄えや大きさなどの迫力に惑わされ100万円で買わないでねということです。1万円ならトイレットペーパー並みの薄板で出来てても、まぁ仕方がないよなと自分で納得して買って欲しいということです。支払うお金に対して納得できるお仏壇が買えるように皆様に知識を教えているということです。例え偽物(プリント)であっても、誰がどうみても100万以上はするだろうと思う程精巧に出来ていて販売価格が1万円ならそれはそれでありなんじゃないかなとも思いますね。
その⑨:お仏壇の種類による見分け方
お仏壇といっても様々なタイプがあり、大きく分けてみると3タイプという形になります。まずはどのタイプのお仏壇を買うかを決め、そのタイプの中で予算に合わせて絞り込む方が良いかと思われます。下記ではタイプごとの見分け方を説明していきたいと思います!
タイプ❶・・・【唐木仏壇】❶製作場所は海外製よりも国内で制作された国産の唐木仏壇の方がクオリティーが全然高く価値があると思います。遠くから離れてみたりなど、パッと見は分かりませんが、よく見ると組み上げの粗さが海外製は目立ちます。
❷唐木仏壇は、螺鈿・蒔絵・彫刻・組立技術など代々伝わる伝統技法を使い製作されています。その使われている技法、例えば欄間や扉にある彫刻が繊細で美しいか?高級な銘木の無垢材を使って彫刻されているか?などを確認します。仏壇は各部分に名称があり、その部分部分を確認しトータル的によくできているか?を確認してください。見える部分だけがご立派で、仏壇内の天井とか見えないところが雑にできている場合がありますので要注意です。
唐木仏壇の各部名称- 太子天井
- 仮屋根
- 三方マス屋根
- マス受け
- 中こうりょう
- 脇こうりょう
- 象鼻
- 大柱
- 脇カトー
- カトー
- 高欄
- 中柱
- 妻板
- 台輪
- 欄間
- 紋座
- 欄間
- 長押
- 脇屋根彫
- 障子ヒモ
- 障子枠
- 脇らいはん
- 余間
- ケコミ棚
- 太鼓棚
- 線香引
- ジャバラ
- ツナギ
- 台輪紐
- 戸軸
- メシ合せ
- 戸板
- 中屋根
- カトー柱
- 背板
- 中らいはん
- 須弥檀
- ケコミ
- ネコ戸
- 障子腰
- 膳引き
- 引出し
- 地袋戸
- 下台輪
- 畳ズレ
上記の様に唐木仏壇には様々なパーツが集まって一つの仏壇が作られています。
❸使われている素材をチェックしてください。予算があるなら絶対に無垢・厚板貼り(厚板貼りの場合は、【四方】【三方】何面貼り合わせてあるかを確認しましょう)のお仏壇をオススメします。杢貼り・突板・薄板貼りなどは、トイレットペーパー並みの薄さの木を合板に貼り付けているだけなので、価値的には無いですが見た目は本物の木を表面に貼っているので良くは見えます。安い物を買おうと決めているならこちらでも良いと思います。
紫檀調・黒檀調・ウォールナット調など【調】と記載しているのは、合板の上から木目プリントのシールを貼ってるだけなので、カラーボックスと同じと思ってください。価格的には一番安くなります。注意が必要なのは、杢貼り・突板貼り・薄板貼り・プリント調クラスの安物クラスを高級仏壇として高く売っている所があるので気を付けてください。プリント調などカラーボックス同等の品質の仏壇を40万以上で売っているのを見かけました。どうして素材に価値が無いのに高いのか聞いてみたいところではありますね。とても有名な人が作っているのでしょうか?
※意外と存在しない総無垢の仏壇・・・なら銘木だけを使った総無垢の唐木仏壇を探せば良いのでは??と思いますが、無垢には最大の欠点があります。それは反ったり割れてしまったりするのです。なので総無垢のお仏壇は比較的小さいサイズのお仏壇しかありません。長ければ長いほど反りやすいですし割れやすいからです。なので無垢を使って大丈夫な部分は無垢をふんだんに使用し、反りやすい・割れやすい部分には芯材に厚板を貼り付けた物で作られているお仏壇が理想です。家具(ロングテーブル)などは無垢を使っている物があるのに、どうして反らないの??と思う方がいると思いますが、あれは裏側に鉄のプレートを入れて補強してあるからです。ギターのネックなども中に反りを戻す金属が埋め込まれています。
モダン仏壇・インテリア仏壇・家具調仏壇などと呼ばれている仏壇で、現代の新築・マンションなどに合う形へと唐木仏壇が進化したお仏壇です。現在の住まいでは仏間や和室が存在しない洋風な作りの家が多く建てられています。フローリングの床やリビングに置いても家具のようなオシャレなデザインで最近人気のお仏壇でもあります。唐木仏壇に比べるととてもシンプルな作りですので、価値を見分けるポイントが比較的簡単です。
チェックポイント:価値の見分け方❶長くずっと大切にするなら国産(日本の職人が作る)のモダン仏壇をオススメします。海外製(中国・ベトナム・タイ・カンボジア)のお仏壇は価格が安くて当然です。製作する人のスキルが日本の職人より劣るので、クオリティーに差が出ます。オシャレでモダンなデザインが売りの仏壇なので、中にはある程度有名なデザイナーがデザインしたモダン仏壇も存在しますが唐木仏壇と違い複雑・豪華な作りの外観でない為、逆に少しでも歪んでいたり、ズレていたりすると目立ちますので、モダン仏壇はクオリティーが命です。
❷仏壇ならではの特殊な伝統技法や彫刻技術を使わず、現代の家具のような比較的簡単な作りで製作される為そこに価値がある訳ではない。素材で価値が決まると言って良いでしょう。・ウォールナット・チーク・マホガニーなどの世界三大銘木などの無垢材や厚板貼りなどがどれだけ多く使用されているかで価値が決まります。薄板貼りやプリント調は中身は合板なのでカラーボックスと同じくらいの価値しかないと思われます。(材料費が高いはずがないので)
金仏壇は、各宗派の本山寺院の姿を模索して作られていて、深みのある黒塗りと金箔の輝きが豪華な印象を与えるお仏壇です。木材の材料は主に松・檜・スギなどでその上から漆を塗って製作されることから【塗り仏壇】と言われます。使用される金箔にはグレードが有り品質や製法により価格が異なり、本物の漆なのか?漆風の合成塗料【カシュー】なのかで品質の差が出ます。
チェックポイント:価値の見分け方❶金箔(きんぱく)よりも金粉(きんぷん)を多く使っている方が使用する金の量が増えるので価値があります。使われる金の産地や純度でも価値に差が出るので確認しましょう!
❷下地に使用される木材の種類により価値が変わります。松(まつ)・檜(ひのき)・杉(すぎ)など何の木材で作られているか確認しましょう。下地が合板(MDF)などは安物です。耐久性も劣ります。
❸金仏壇は全て漆で塗られその上から金箔や金粉が施されています。使われる漆がどこの物なのか確認しましょう。気をつけなければいけないのは、漆ではなく人工的に作られた合成塗料【カシュー】が使われている場合があるので、漆なのか?カシューなのか?を確認しましょう!価格が物凄く安ければカシューでも妥協できると思います。
❹金仏壇は、経済産業大臣によって伝統的工芸品に指定されている産地があります。下記の産地で製作された金仏壇は安心と言えるでしょう。
- 小樽仏壇
- 秋田仏壇
- 小千谷仏壇
- 高岡仏壇
- 城端仏壇
- 美川仏壇
- 福井仏壇
- 三国仏壇
- 姫路仏壇
- 兵庫仏壇
その⑩:購入先はどこが良いのか??
上記で長々とお仏壇の知識を記載してきましたが、いよいよ購入するお店探しになります。お店選びもとても大切なポイントとなりますので、どのようなお店が良いのか?実際に自分が購入するまでを参考としてご説明させて頂きます。
ポイント❶・・・信頼できる仏壇屋で購入する事!仏壇販売に自信を持って販売しているお店で買う事が一番大切だと思いました。最近ではネット通販でもお仏壇が購入できる様になり、色々と検索してみるとどうやら仏壇屋でなくてもお仏壇を販売しているお店が最近多々あります。これは仏壇屋でなくても仏壇を卸している仏壇製造メーカーが存在するという事になります。それは自由な事で良いかとは思いますが、製造するメーカーが卸すお仏壇に対し、ちゃんとしたカタログを作成していないという事に問題がある気がします。車などは車種に対して少なくとも5ページ以上あるカタログを製作していて、購入者にもその車がどの様なスペック・グレード・安全性などが明確に分かるようになっています。ところが仏壇はカタログがあったとしても細かな詳細が掲載されていないので、販売する小売店も仕入れた仏壇の詳細を知る事ができないというのが現状です。私はネットで仏壇を購入した方が、人件費などのコストを下げれる分、安く購入できるはずと思い最初ネット通販でお仏壇を探していました。そしてYahooショッピングで売れている順で上位表示のお仏壇の中から気に入った仏壇をいくつか発見したので、その仏壇の詳細をそのショップさんに電話で問い合わせてみると、ほとんどのショップが私の質問に対し即答できなかったのです。電話にて確認した事は・・・
- このお仏壇は国産ですか?
- このお仏壇に使われている木材の材質は何ですか?
- 無垢ですか?それとも厚板?薄板?貼りですか!
- 何方練りで作られていますか?
上記の4つの質問を気になった仏壇7つの仏壇を販売する各ショップに問い合わせたところ、詳細不明との回答が4店舗!後は工場に確認するので後日改めて回答すると言ったショップが1店舗!即答してくれた店が2店舗でした。ショップ名の所から、そのショップのホームページに入ってみて気づいたのですが、答える事ができなかったショップは家具屋・雑貨屋で、後日回答をくれたショップは実店舗が無いネット通販のみの仏壇屋で、即回答してくれたのは実店舗がある仏壇屋でした。
この様に実際に店舗があり、現物を確認できるショップの方が、即明確な回答を教えてくれるという事がわかりました。ここで私は、一生物の買物という事と高額商品を買うという事で、販売するお店自体が情報不足という事態で少し不安を感じてしまいすぐに購入する事をやめました。そして実際に近隣の仏壇屋に出向いて情報収集と自分の目で確かめる事にしたのです。Google先生で近くの仏壇屋を検索し早速行ってみる事にしました。すぐに購入する訳でも無かったのでゆっくりと仏壇屋巡りをしてみました。
- 葬祭屋が経営する仏壇屋
- CMなどもやっている全国チェーン店の仏壇屋
- 浅草の仏壇販売店が立ち並ぶ仏壇通りの各仏壇屋
- 地域で親しまれている仏壇屋
私はまずこの4パターンで仏壇屋を分類分けし、いざ出陣しました。まず最初に述べておきたいのはどこも素晴らしい接客でした。格式あるホテルや旅館のスタッフの様なホスピタリティー(おもてなし)感のある対応をしてくださいました。どこも親身になって私のお仏壇選びに協力してくださった事をとても感謝しています。
その中でも特に凄いなと思ったのは、やはり接客+知識のあるスタッフがいる仏壇屋です。仏事に関しては誰もが素人だと私は思っています。義務教育中の学校の授業で習う訳でもないですから、家族の誰かが教えてくれなければ分からないと思います。私が覚えた仏事の知識と言えばお仏壇の前で亡くなった爺さんに毎日手を合わせる!いつも親がやっていたが、たまに休みの日に自分がご飯とお茶を供えて線香に火を付けて、チーーーーーンと鳴らす。これだけです(汗)
ほとんどの方がその程度だと勝手に思っております。なのでいざ仏事の知識をある程度覚えようと思った時、この様にプロフェッショナルな方達から知識を教えて頂けるというのは本当にありがたかったです。檀家でもないのに、お寺に行って御住職様に「仏事に関して無知なんで教えてkyれまいか?」と言うのは敷居が高すぎてなかなかできないと思うので(汗)そこで気づいたのですが色々と教えてくれた仏壇屋の店内には以下の様な物が店内にありました。
- 【仏壇公正取引協議会】
- 【全日本宗教用具協同組合】
- 【資格取得者在籍:仏事コーディネーター】
私の質問にテキパキと答えてくれたスタッフさんも胸に仏事コーディネーターというプレートをぶら下げていました。上記の3つを取得しているお仏壇屋は安心できるんだなという事が仏壇屋巡りをして私が気づいた点です。上記があるお店では必ず仏壇の付近にその仏壇の詳細を明記したプレートが置いてありました。
- 商品名:仏壇の名前
- 仏壇の仕様:材質・製造工程(無垢・厚板・薄板等)・塗装方法
- 原産国:海外製or国産
- サイズ:高さ・横幅・奥行
ある程度の情報が一目でわかる様になっています。その他の細かい説明はコーディネーターの腕の見せどころと言う感じでした。「この仏壇は伐採ができない屋久杉で作られてます。極僅かな倒木を材料にして作った貴重なお仏壇です。屋久杉の薄板で作った仏壇なら数多く出回ってますが厚板はかなり貴重です」
「こちらのお仏壇は経済産業大臣により伝統工芸品に指定された産地で作られた日本の職人が作る姫路仏壇でとても良いお仏壇です。合成漆ではなく本物の漆で塗られ装飾品の金具類も職人が作り、金箔ではなく金粉を多く使い、使用されている金の量でも差が出ます」などなど上記で私が記載したことも全てプロのコーディネーターさんからお聞きした事で、本当に仏壇に関する知識が豊富で聞いていて物凄く仏壇愛を感じました。自動車屋で例えたら、光岡自動車並みの製品に対する情熱を感じました。
価値のある仏壇を見つけたら、それを如何にして安く手に入れるかが問題です。どうでも良い素材の価値のない仏壇に店頭価格100万円の値段を付けて、そこから80%OFFで大特価20万円に惑わされては絶対にいけません!決してお得ではありません。何故なら80%OFFで売っても、原価が20万以下で利益が出るからです。よく考えてみてください。赤字で売ってどうやって経営しているんですか?あり得ないです。そこで色々と調べたのですが、なんと仏壇のクーポンを発行しているところがある事に気づきました。
お得な仏壇クーポン発行【いい仏壇】
株式会社鎌倉新書【いい仏壇】に登録されている全国仏壇店(5000店舗)のお店で仏壇を購入する際にこちらからクーポンを発行してもらうと、最大30万円分のギフト券がもらえますので、お店で仏壇を買う際は必ずこちらからクーポンを発行してください。発行しないと絶対に損です。高額な仏壇を買って30万円のギフト券が貰えるのと貰えないのではその後天地の差がありますので!
詳細をみる クーポン券を発行するネット通販でお仏壇を購入する場合
ネット通販で仏壇を購入する場合の注意点を申し上げます。
❶会社概要を必ず確認する。
やはり、お仏壇は一生物の買い物ですから老舗でないと不安です。それなりに長く運営している企業でないと倒産してしまったら保証もして頂けないので、ここは確認すべきですね。最低でも30年くらいは経営しているショップを選択された方が良いかもです。
❷仏壇・仏具を販売する専門の店なのか。
仏壇・仏具を販売する専門店であれば仏事に関して知識のある者・資格取得者(仏事コーディネーター)がいるので、分からないことも全て問い合わせれば、電話やメールで教えてくれるのでとても安心です。
❸仏壇購入後のアフターフォローはどうか
仏壇購入後もアフターフォローがしっかりできる所のネット通販で買いましょう。【送られてきた仏壇に飾る仏具の使い方が分からないから電話で聞いて教えてもらう】とか【万が一仏壇が破損した場合に修理が可能であり、その場合どうやって送ったら良いのか】とか。購入してから起きる問題を親切・丁寧にサポートしてくれるかです。その辺もやってくれるショップさんは、安心のアフターフォローなどとサイト内に掲げています。
❹購入した仏壇の保証はあるのか。
保証も10年保証・最高100年保証というお店もありますが、先ほど申し上げた通りショップが万が一閉店したら「100年保証も誰が保証すんねん。」ってことで、ネット通販のショップは数年で撤退する企業も多いので、長年経営しているショップから購入する方が確率的に安心できるのでオススメします。
❺実店舗の販売は行っているのか。
最後にネット通販だけでなく、実店舗でも仏壇を販売していますというショップからお仏壇を購入するのが安心できるのではと思います。何故なら「このネット通販のお仏壇実際に店舗で見たいんですけど。」と問い合わせると実店舗のあるお店はほとんどOKしてくれます。と言う事は実際に店舗で見て購入されている方がいる仏壇をネットで売っているという事なのでとても安心できますよね。
まとめ
以上長々と説明させて頂きましたが、一生物の買い物となりますので丁寧に購入までの流れを説明させて頂きました。今後仏壇を購入しようかと検討されている方に少しでも得た知識が役に立てたらなと思っております。最後までご覧くださいましてありがとうございました。
Contributor by GOGO
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