自分の家のお墓の文字の塗装が剥げてきたぞっ!DIYで自分で文字を塗り替えられるのか?今回は失敗しないで簡単に自分で、墓石の文字塗装・家紋塗装・戒名塗装を行う方法を教えます!
墓石の文字塗装に必要な物
- スプレー缶(油性であれば、どんな色でもOK)
- マスキングテープ
- 大きめの紙(新聞紙や広告紙でもOK)
- シンナー
- クロス(手ぬぐい・ハンカチでもOK)
- 四角いプラスチック(段ボール・厚紙でもOK)
※スプレーではなく、油性の塗装が入った缶タイプを購入し筆で塗ってもOKです。
※上記の全ては、近くのホームセンター・ネット通販等で簡単に購入可能です。
※拭き取りに使うクロス(布)は、なるべくバスタオルみたいに繊維がフワフワしていない方が良いです。
墓石文字塗装|作業その1
上記の様にできるだけ中性洗剤使ってハブラシなどで文字の中を掃除します。ハブラシで磨いても落ちない塗装はその上から再塗装しても剥がれないのでそのまま残しておいて大丈夫です。主に簡単に落ちるコケやホコリを取ってください。カビの様なもので文字の中が変色してしまってるのは、そのまま残しておいて問題ありません。あくまで簡単な洗浄で大丈夫です。掃除し終わったらタオル等で文字の中の水気を取り少しの間乾燥するのを待ちます。
墓石文字塗装|作業その2
マスキングテープと紙で文字以外の部分を大まかに隠します。スプレー缶の塗料は風などの影響で意外と遠くの方まで飛んでしまう場合があるので、塗装したくない部分をできるだけ隠していきます。全部マスキングテープで覆っても良いのですが、コストがかかるので紙で覆う方が良いです。
墓石文字塗装|作業その3
塗装したい文字などの部分をさらにギリギリまでマスキングします。はみ出た部分の塗装を落とす時に楽だからです。ですが、大雑把でも問題はありません。塗装はシンナーを使うとかなり厚塗りしても簡単に落とせてしまうので、そこまで神経質にならなくても全然大丈夫です。
墓石文字塗装|作業その4
塗装を開始します。先程説明した通りギリギリまで文字周辺をマスキングしない場合でも、スプレー缶を使った事がある人ならどの程度の距離でどのくらいの範囲に塗料が吹き飛ぶのか分かると思うので、手慣れた方ならノンマスキングでも文字塗装可能です!墓石についた塗料はとても簡単に落とせるのである意味怖いもの無しですね。
墓石文字塗装|作業その5
綺麗に仕上げるコツは、一度でベッタリと色を入れようとしない事です。塗料が乾燥しないうちに厚塗りしようとすると塗料がたれてきてしまい意外と厚く塗れてないのです。色が薄くても良いので、サッと一度目の塗装をしたら時期にもよりますが、夏場では5分〜10分放置すれば薄塗りなら結構速攻で乾燥します。塗装の表面が乾燥した状態で2度目の塗装を行うと既に1回目の塗装は乾燥している為液ダレは起こりません。このように重ね塗りをする事で満足のいく色の濃さにしていくのが綺麗に仕上げるコツです。
塗装(1分)→乾燥休憩(5分)→再塗装(1分)→乾燥休憩(5分)→再塗装(1分)=完了(合計約13分)
上記のように3度塗りくらいすると結構綺麗に色が入ります。ぜひお試しください!
墓石文字塗装|作業その6
このように墓石以外のパーツ【高炉(線香を備える場所)・花立て】などは墓石と違い比較的重さが軽い場合があるので、その場合は動かして塗装面を上側に向けます(空の方に)!そうすることで厚塗りしても液ダレを起こす事が無くなるのでこの場合は一撃でドバッと塗装しても問題ありません。ただし、厚塗りした場合は薄塗りよりも乾燥に時間がかかるのである程度時間が経過してから元に戻しましょう。
墓石文字塗装|(失敗例)
上記の画像は、薄塗りで重ね塗りを行わないで一度に大量に塗装を吹きかけた場合の状態です。どんどんと重力で塗料が下へ流れ出してしまい、よく見ると文字の中側にムラができてしまっています。それ以外にも文字の下の方に塗料が溜まってしまっています。こうなると乾燥するのにもかなり時間がかかるのでなるべく重ね塗りをオススメします。
墓石文字塗装|作業その7
塗装がしっかりと乾燥したらマスキングテープと紙を剥がします。このように文字の周辺以外は、マスキングテープと紙が覆ってあったおかげで塗料が一切付着していないので、最後の仕上げの塗料落としも文字周辺の塗料を落とすのみでとても楽にできます。
墓石文字塗装|作業その8
上記の画像は、最後の仕上げの塗料落としに使う物になります。【拭き取り用クロス・シンナー・小皿・プラスチックの板】全てホームセンターやネット通販などで簡単に揃う物になります。プラスチックの板でなくても厚紙などでも代用可能です。塗料落としの準備と致しましては、まず初めに缶のシンナーを開けクロスにシンナー液を付けやすいようにするため小皿に少量だけシンナーを入れます。続いてクロスの内側にプラスチックを入れ巾着袋のようにします。
墓石文字塗装|作業その9
上記の画像のようにプラスチックをクロスで包んでシンナー液の入った小皿に着けます。クロスがシンナーで濡れたら写真のように軽く塗料の上を擦ります。するとヌルッと簡単に油性塗料が落とせてしまうのです。クロスにプラスチックを包む理由としては、塗料が落ちて欲しくない文字の彫り込んだ部分にシンナーが染み込んだクロスが入らないようにする為です。これで墓石の表面に付着した塗料だけを取り除く事が可能なのです。
墓石文字塗装|作業その10
軽く擦っていくとこんな感じでドンドンと付着した塗料が薄まっていきます。最後にはクロスに塗料が吸い取られ綺麗な墓石になっていきます。万が一クロスにシンナーを付けすぎて文字の彫り込んだ中にシンナーが入り込んでしまったとしても慌てないでください。焦ってクロスでシンナーを吸い取ろうとすると塗料まで取れてしまいます。万が一文字色を消したくない部分にシンナー液が入り込んでしまった場合は、口でフーフーと息を吹きかけてください。シンナーは揮発性の高い液体になるのですぐにシンナー液のみ蒸発してしまうので塗料は剥がれ落ちません!!
墓石文字塗装|作業完了
どうですか??こちらが文字の色入れが完了した墓石になります!DIYで塗ったとは思えない美しい仕上がりだとは思いませんか?こんな感じで自分でも、経年劣化で剥がれてきてしまった文字を再塗装する事ができるのです。シンナーさえあれば簡単に塗料は落とすことができるので、万が一失敗しても簡単に落とせるので安心です。ぜひ、お時間があれば文字の色入れDIYに挑戦してみてください。
※あくまで自己責任でお願い致します。当方では一切責任は負えませんので予めご了承ください。
Contributor by GOGO